2022年3月22日 JBMRC 業務用清掃ロボット社会実装課題検討ワーキンググループにて進めておりました清掃ロボットの性能を標準化する活動において、日本で初めて清掃ロボットの性能規格が制定されました。

オフィスビルなど国内の清掃現場では、慢性的な人手不足、清掃員の高齢化、新型コロナウイルス感染拡大予防対策などにより、業務用清掃ロボットの活用機会が拡大しています。またそれに伴い、新たなロボットの開発、海外製ロボットの国内市場参入も活発化しています。

このようにロボットの機種が増えるなかで、使用者側の選択肢が広がる一方、ロボットの性能に関する基準が存在しないことから、使用者自らロボットの性能を独自に検証し、優劣を判断することが求められています。
このような状況で機種の増加に伴い使用者の負担も更に増加し、返ってロボットの社会実装を妨げることが危惧されることから、ロボットメーカー及びシステムインテグレーターなど供給者で組成される日本ビルメンロボット協議会を中心に、直接的な使用者であるビルメンテナンス、そのビルメンテナンスに清掃業務を委託するビルオーナーなど、清掃業務に関連する幅広い関係者に委員会へ参画いただき、ロボットに最低限求められる性能について、定量的な評価指標、その試験方法に関するJISを新たに策定しました。

使用者側から求められる性能の規格が策定されることにより、新たな使用者はロボットに関する専門的な知識を持たずとも一定の性能を満たした機種を安心して選択することが可能となります。また、使用者が重視する性能や求められる基準が規格により明確化されることで、メーカーにおいて一層、使用者ニーズに合致したロボットの開発が促されることが期待されます。

本文の詳細資料はここからご覧になれます。

※ 経済産業省(https://www.meti.go.jp/press/category_01.html)のニュースリリースにて、「日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2022年3月分)」として公開されています。

※ 日本産業標準調査会(JISC)のHP(https://www.jisc.go.jp/)から、「B 8463」でJIS検索すると閲覧できます。

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